追突事故の過失割合は、基本的に【追突された側0:追突した側10】となります。
もっとも、追突された側である場合においても、事故に際して、明らかな道路交通法違反などが存在する場合には過失が問われる可能性があります。
以下に、追突事故において追突された側が過失に問われるケースをご紹介します。
・駐停車の場所や方法を守っていなかった場合
道路交通法では「交差点・横断歩道・自転車横断帯・踏切・坂の頂上付近・急な坂またはトンネル・交差点の側端または道路の曲がり角から5m以内の部分等」と、駐停車禁止場所が定められています。
また、「人の乗降または貨物の積卸しのため停車するときは、“できる限り”道路の左端に寄り、他の交通の妨害とならないようにしなければならないこと」など、駐停車の方法についても規定が存在するため、これら駐停車の場所や方法の規定に違反した場合には過失が問われる可能性があります。
・不要の急ブレーキがあった場合
自動車の走行中についても、追突された側が明らかに不要な急ブレーキをしたために追突事故が起こったと判断される場合には、過失が問われる可能性があります。
こうした追突事故に際し、追突された側が過失割合をゼロにするには、自らに過失はなかったということをしっかりと主張していくことが重要です。
不利な立場を避け、円滑に手続きを進めていくためにも、事故処理手続きの際は弁護士にお早めに相談されることをお勧めします。
追突事故についてお悩みの方は、山崎夏彦法律事務所までご相談ください。
追突事故の過失割合
山崎夏彦法律事務所が提供する基礎知識
-
窃盗の時効について
窃盗事件に関わる時効は、刑事上の時効と民事上の時効の2種類です。 刑事上の時効とは公訴時効と呼ばれる...
-
相続放棄
相続放棄とは、初めから相続人でななかったとして、被相続人の遺産相続しないことをいいます。 ■相続放棄...
-
明渡し・立ち退きの示談交渉
不動産の賃貸借契約の期間満了になったからと言って、マンションなどを借りた人(賃借人)は不動産の管理人(...
-
財産分与
結婚してから夫婦双方の収入によって貯めてきた財産を共有財産といいます。離婚の際、この共有財産を公平に分...
-
モラハラを理由に離婚し...
パートナーからの心ない言葉や態度に、離婚したいと考える方は少なくありません。 とはいえ、「モラハ...
-
後遺障害
後遺障害とは、傷害が治ったとき身体に存する障害のことをいいます(自動車損害賠償保障法施行令2条2号)。...
-
明渡し・立ち退き
期間満了によって契約が終了し、賃借人がアパートやマンションを明渡しや立ち退きする際にも、様々トラブルが...
-
協議離婚
■協議離婚とは 協議離婚とは、話し合いにより離婚に必要な条件を決定する方法です。日本では離婚全体の9割...
-
別居中の浮気は慰謝料請...
■ 浮気の慰謝料請求について 慰謝料とは、離婚や浮気などによって精神的苦痛を被った者に対して支払われる...