0465-21-3370
営業時間
平日:9:00~18:00

痴漢・わいせつ

  1. 山崎夏彦法律事務所 >
  2. 刑事事件に関する記事一覧 >
  3. 痴漢・わいせつ

痴漢・わいせつ

近年、痴漢冤罪事件が社会問題となっていますが、法律上、「痴漢罪」という罪名はありません。痴漢で逮捕される根拠となる法令は2つあり、一つは各都道府県が定める迷惑防止条例、もう一つは刑法が定める強制わいせつ罪(刑法176条)です。

両者は、まず量刑(刑の重さ)に違いがあります。
迷惑防止条例違反の場合、各都道府県で若干内容が異なりますが、多くの県では「1か月以上6か月以下の懲役または1万円以上50万円以下の罰金」としています。
一方、強制わいせつ罪の罪に問われた場合、6ヶ月以上10年以下の懲役が科されます。このように、強制わいせつ罪の方が、重い刑罰を定めています。

また、両罪の成立条件に明確な基準があるわけではありませんが、以下のような違いがあります。
迷惑防止条例では、処罰の対象となる痴漢行為について、「正当な理由なく、人を著しく羞恥させ、又は人に不安を覚えさせるような行為であって」「公共の場所又は公共の乗物において、衣服その他の身に着ける物の上から又は直接に人の身体に触れること」(東京都迷惑防止条例5条1項1号)と規定しています。
一方、強制わいせつ罪は、「暴行又は脅迫を用いて」という手段が限定されており、その程度は被害者の反抗を著しく困難にするものと考えられています。

そのため、例えば、満員電車中で電車の揺れに合わせて胸やおしりを触るという痴漢行為の場合であれば、迷惑防止条例違反となるでしょう。


山崎夏彦法律事務所は、ハードルが低く、気軽に相談できる、身近な法律事務所として、小田原市を中心に、湯河原町、南足柄市、平塚市など神奈川県・静岡県の法律相談を承ります。
「痴漢被害に遭った」「自白を強要された」「不起訴処分を獲得したい」など、刑事事件に関する様々なお悩みにお応えしますので、お困りであれば当事務所までお越し下さい。

山崎夏彦法律事務所が提供する基礎知識

  • 痴漢で逮捕されたらどうなる?示談をする方法も併せて解説

    痴漢で逮捕されたらどう...

    痴漢で逮捕された場合、警察署に連行され、取り調べを受けることになります。最大48時間の身体拘束がなされ...

  • DV

    DV

    「配偶者からのDVが続いており、精神的に苦しい」 「配偶者から生活費を渡してもらえず困っているが、これ...

  • 追突事故の過失割合

    追突事故の過失割合

    追突事故の過失割合は、基本的に【追突された側0:追突した側10】となります。 もっとも、追突された側で...

  • 【離婚調停の基礎知識】全体の流れや期間、かかる費用など

    【離婚調停の基礎知識】...

    離婚調停とは、離婚するかどうかや、親権、面会交流、養育費、財産分与、年金分割、慰謝料など、さまざま離婚...

  • 相続開始から申告までの流れ

    相続開始から申告までの流れ

    相続開始から申告までには、例えば以下の手続き等が必要です。 ■被相続人の死亡届の提出(死亡から7日以...

  • 婚姻費用分担請求

    婚姻費用分担請求

    「婚姻費用」とは,別居中の夫婦の生活費や養育費などの婚姻生活を維持するために必要な費用のことをいいます...

  • 離婚調停が不成立になるケースとは?その後の対応も併せて解説

    離婚調停が不成立になる...

    離婚の方法には、⑴協議離婚、⑵調停離婚、⑶裁判離婚の3種類があります。 このうち協議離婚や裁判離...

  • 離婚後の氏と戸籍

    離婚後の氏と戸籍

    子どもの戸籍は結婚して新たな戸籍を作るまで、親の戸籍に入っています。親が離婚した場合、基本的には戸籍筆...

  • 公正証書遺言作成の必要書類|弁護士に依頼するメリットとは?

    公正証書遺言作成の必要...

    公正証書遺言とは、2人の証人の立会いのもと、公証人が遺言者から遺言内容を聴き取りながら作成する遺言書の...

よく検索されるキーワード

ページトップへ