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1回目の離婚調停で聞かれることや準備しておくべきこととは

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1回目の離婚調停で聞かれることや準備しておくべきこととは

離婚調停では、さまざまな質問を受けることになります。
初回の調停で尋ねられる内容を事前に把握し、適切な回答を準備することで、スムーズな進行が可能です。
本記事では、離婚調停における7つの重要な質問項目と、調停に向けた効果的な準備方法について解説します。

1回目の離婚調停では何を聞かれるのか

裁判所における離婚調停の初回では、申立人に対し、主に7つの質問が投げかけられます。
具体的な質問内容について詳しくみていきましょう。

配偶者との出会いから結婚までの経緯

裁判所では、交際開始から結婚を経て離婚検討に至った経緯について質問されます。
重要な出来事を時系列で簡潔に説明することが求められますので、楽しい思い出や感情的な内容は避け、事実関係を中心に説明しましょう。

離婚を選択した具体的な理由

話し合いを円滑に進めるため、離婚理由は詳しく説明する必要があります。
問題の発生時期や具体的なエピソード、改善への取り組みを交えて説明することが大切です。
抽象的な表現は避け、事実に基づいた説明を心がけましょう。

夫婦生活の現状

調停委員からは問題点を整理するため、別居しているのかどうかや、生活費の負担方法について質問があります。
配偶者との現状を、金銭面や日常生活の実態を含めて正確に説明することが重要です。

子どもの現状について

子どもがいる場合、現在の生活環境や離婚への認識についての質問があります。
子どもの居住状況や、別居中の親との面会交流の実態を具体的に説明することが必要です。
事実に基づいて正直に回答しましょう。

夫婦関係の修復が可能かどうかについて

調停委員の目的は、離婚させることではありません。
紛争解決を目指すため、夫婦関係の修復可能性についても確認します。
離婚を決意している場合は、曖昧な回答を避け、修復が困難である理由を明確に説明し、強い意思表示をすることが重要です。

離婚における諸条件について

離婚を成立させる際には、財産分与や親権、養育費などの条件を決める必要があります。
調停委員は双方の意向を確認した上で解決案を提示してくれるので、希望する条件を具体的に説明することが大切です。

離婚後の生活設計について

離婚成立後は、基本的に別々の生活を送ることになります。
将来の居住地や収入源など、独立した生活を営むための具体的な計画について説明することが求められます。

離婚調停に落ち着いて臨むための準備ポイント

離婚調停では、希望する条件での離婚成立を目指すため、しっかりとした事前準備が大切です。

調停当日は余裕を持てるように裁判所へのアクセスを確認しておく

落ち着いて調停に臨めるよう、事前に裁判所までの経路を確認しておきましょう。
余裕を持って到着できるよう、交通手段や所要時間、駐車場の場所などを詳しく調べておくことが重要です。

想定問答の準備しておく

調停委員からの質問内容を想定し、適切な回答を準備しましょう。
弁護士に依頼しているなら、弁護士との事前練習も有効な準備方法です。

相手方の主張を想定し準備しておく

相手の意見や要望を事前に予測し、それに対する反論を考えておくことが大切です。
直接の話し合いはありませんが、譲歩できる範囲を明確にしておくことで、スムーズに調停を進めることができます。

まとめ

離婚調停では、初回に質問される内容に対して明確な回答を準備することが重要です。
事前に想定問答を整理し、相手方の主張も予測しておくことで、スムーズな進行が可能となります。
より確実な準備と納得のいく結果を得るためには、専門家である弁護士への相談をおすすめします。

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