0465-21-3370
営業時間
平日:9:00~18:00

成年後見制度のメリット・デメリット

  1. 山崎夏彦法律事務所 >
  2. 遺産相続に関する記事一覧 >
  3. 成年後見制度のメリット・デメリット

成年後見制度のメリット・デメリット

「成年後見制度」とは、認知症や精神障害等によって、判断能力(事理弁識能力)が低下して、財産管理などを適切に行うことができなくなった人の代わりに、第三者である「成年後見人」が財産管理などを行う制度です。

成年後見制度は、被後見人の財産や利益を保護するための制度ですが、メリットもデメリットも存在します。以下では、成年後見制度のメリット・デメリットについて紹介していきます。

■成年後見制度のメリット
●成年後見人が財産の処分・管理を行うことができる
まず、第一のメリットとして、後見人が、被後見人の財産を処分・管理できることが挙げられます。被後見人は判断能力が低下しており、財産を適切に処分・管理することができなくなっています。しかし、あくまで財産の権利は被後見人にあるため、親族であっても勝手に財産を処分することはできません。もっとも、成年後見制度を利用することで、成年後見人が代理として処分・管理することができるようになるため、例えば土地や財産の売却、介護施設との契約などを行うことができるようになります。

●契約を取り消すことができる
被後見人は判断能力が低下しているため、不必要な契約や、悪質な契約を結んでしまう可能性があります。もっとも、被後見人がした法律行為は、取り消すことができます。また、保佐や補助の場合は、保佐人や補助人の同意を得なければいけない行為であって、同意を得ていない場合は、その法律行為は取り消すことができます。よって、被後見人の利益を保護することができます。

●財産の使い込みを防げる
成年後見人が被後見人の財産の管理をするため、親族や同居人による預貯金等の使い込みを防ぐことができます。

■成年後見制度のデメリット
●申立てに手間と費用がかかる
成年後見制度を利用する場合は、裁判所に後見開始の申し立てをし、審判を受ける必要があります。また、その際に、収入印紙等の手数料にくわえ、鑑定が必要な場合は5~10万円程度の鑑定費用もかかります(鑑定が不要な場合は申立費用は2万程度)。そして、成年後見人が専門職の者である場合、報酬費用も毎年発生します。

●不必要な出費、積極的な資産運用等ができなくなる
成年後見人は、あくまで被後見人の保護を目的として財産を管理するため、例えば孫へ面会に来るのにかかった交通費・宿泊費を渡せなかったり、不動産投資や株式投資、相続税対策ができなくなってしまいます。

●成年後見人の取り下げが難しい
いったん成年後見人が選任されると、「気が変わった」等の理由では解任することができないため、注意が必要です。

山崎夏彦法律事務所は、小田原市、湯河原町、南足柄市、平塚市を中心に、神奈川県、静岡県などで相続に関する問題の法律相談を承っております。
「時効前に遺留分減殺請求をしたい」、「遺産分割協議書の書き方がわからない」、「生前贈与したい」など、さまざまなお悩み・ご要望にお応えしておりますので、相続についてお困りの際は、当事務所にお気軽にご相談ください。

山崎夏彦法律事務所が提供する基礎知識

  • 相続権がない連れ子に財産を残す方法とは

    相続権がない連れ子に財...

    近年、再婚による家族形成が一般的になる中で、連れ子への財産相続に悩む方が増えています。 ...

  • 相続放棄

    相続放棄

    相続放棄とは、初めから相続人でななかったとして、被相続人の遺産相続しないことをいいます。 ■相続放棄...

  • 別居中の生活費を算定するには

    別居中の生活費を算定するには

    結婚している夫婦においては、同居している場合、当然生活費は夫婦間で分担することになっています。これは、...

  • 子供の養育費

    子供の養育費

    養育費とは、子どもを育てるのに必要な費用のことをいいます。大事なことは、養育費は別れた配偶者のために支...

  • 遺言作成

    遺言作成

    遺言とは、一定の方式で示された個人の意思に、この者の死後、それに即した法的効果を与える制度のことをいい...

  • 慰謝料

    慰謝料

    慰謝料とは、被害者の精神的・肉体的な苦痛を金銭に換算したものをいいます。 交通事故において、慰謝料に...

  • 相続税

    相続税

    相続税とは、被相続人(亡くなった方)の遺産相続をした場合や、遺言によって財産を取得した時に納める税金で...

  • 離婚の種類と手続き

    離婚の種類と手続き

    離婚には、協議離婚、調停離婚、審判離婚、裁判離婚という種類があります。日本では離婚の大部分は話し合いに...

  • 契約不適合責任の免責とは?売主・買主のメリット・デメリット

    契約不適合責任の免責と...

    2020年4月1日に行われた民法大改正によって、従来の瑕疵担保責任に代わって新設された契約不適合責任...

よく検索されるキーワード

ページトップへ